氷点下98℃ 南極海からの贈り物「クリルオイル」 氷点下98℃ 南極海からの贈り物「クリルオイル」

クリルオイルとは?

 クリルオイルとは、南極海域に生息する動物性プランクトン「ナンキョクオキアミ」から抽出されるオイル成分です。南極海は、美しい氷河の景色が特徴的な海域で、氷点下98度に達するほど極寒の環境にあります。世界最大クラスのバイオマス(生物資源)であることから厳しい商業活動規制が行われており、地球上で最も「クリーンで持続可能、かつ生産可能な海域」の一つとしても知られています。

 クリルオイルの原料となるナンキョクオキアミは、体長2~6cmほどの桜エビに似た甲殻類です。世界一過酷といわれる環境下で生き延びる生命力をもち、食物連鎖の最下層に位置し、南極の生態系全体を支える必要不可欠な存在となっています。また「小さな巨人」とも呼ばれ、世界最大の哺乳類であるシロナガスクジラの主食であることが知られています。あの大きな体はナンキョクオキアミがつくり上げているのです。

 クリルオイルには、ヒトの体内では生成できない必須脂肪酸である「オメガ3系脂肪酸(EPA・DHA)」のほか、「リン脂質、コリン、アスタキサンチン」などの成分が豊富に含まれています。近年、クリルオイルのもつ「健康や美容に関する改善効果」がさまざまな分野の研究機関から報告されており、世界的に最も注目されている健康食品・サプリメントの一つとなっています。

 以下では「クリルオイルの特徴」と「健康や美容に関する改善効果」について、それぞれの具体的事例とそのエビデンス(出典)をご紹介いたします。極寒の南極海の「貴重な贈り物であるクリルオイル」についての理解が深まることで、より多くの皆さまの健康寿命を伸ばすための「健康意識や予防医療への関心」を高めていく一助となれば幸いです。

クリルオイルが注目される5つの特徴

01オメガ3脂肪酸 EPA・DHA が心身の不調や慢性炎症を抑制

 オメガ3とは、魚油などに含まれているEPAやDHAやエゴマ、亜麻種子などの植物油に含まれているα-リノレン酸などの脂肪酸の総称をいいます。私たちの体内で作ることが出来ないため、食事から摂取する必要があります。私たちの体内で作ることが出来ないために、食事から摂取する必要があります。

 また、オメガ3脂肪酸には、生活習慣病の起因となる慢性炎症を抑える「抗炎症作用」があることが広く知られています。さらに、血流改善やコレステロール値の低下、アレルギー抑制などの幅広い健康効果が報告されています。

02リン脂質の作用で吸収力が高く、吸収速度が速い

 EPA・DHAには「魚油」と「医療用魚油」、「クリルオイル」などさまざまなものがあり、それぞれのEPA・DHAには、分子構造の違いがあります。

 クリルオイルは魚油や医療用魚油と分子構造の異なる「リン脂質結合型のEPA・DHA」です。水になじみやすい親水性部分と、油と交わる親油性部分の両方を併せ持っており、オメガ3系脂肪酸の吸収を促進する乳化作用があるため、効率的に吸収されるわけです。また、リン脂質は細胞膜を構成する成分でもあるため、吸収率が高く吸収速度も速いうえ、血中や組織への移行性に優れ、医療用魚油の1.5倍以上の吸収率は、2倍以上の吸収速度を持つとの報告があります。

03ビタミンCの6000倍!赤橙色の色素・アスタキサンチンの高抗酸化力

 アスタキサンチンの抗酸化力はβカロテンの5倍、緑茶カテキンの560倍、コエンザイム Q10の800倍、ビタミンEの550~1000倍、ビタミンCの6000倍に相当するといわれています。そのため、クリルオイルにはオメガ3を酸化から守るための保存料が不要です。

 クリルオイルの美しい赤橙色を示す色素のアスタキサンチンは、自然界に広く分布しており、エビ、カニ、サケなどに多く含まれるカロテノイドの一種です。

 また、アスタキサンチンには、抗酸化作用のほか、抗炎症作用、動脈硬化抑制作用、眼精疲労軽減効果があり、動物実験では、記憶を司る「海馬」に有益な効果も認められています。

04コリンが神経の情報伝達をサポート

 クリルオイルには、神経伝達物質「アセチルコリン」の原料となるコリンが含まれています。

 アセチルコリンは、記憶・学習・睡眠・リラックスなどの役割を担い、認知症の患者さんには、脳内のアセチルコリンが著明に減少しているという報告があります。

 ところが、コリンは、私たちの身体では十分な量を作り出せないため、食物として取り入れる必要があるのです。

05「安全性が高くサステナブル」なEPA・DHA

 EPA・DHAは高い光合成能力と油脂生産能力を持った藻類によって合成されています。ヒトはもちろん魚自身でもEPA・DHAを生成することはできないため、微細な藻類をナンキョクオキアミなどの動物性プランクトンが捕食し、それを小魚が食べ、小魚を大型魚が食べるという食物連鎖の過程で移っていきます。

 そしてナンキョクオキアミは食物連鎖の最下層に位置するため、魚と比べ、メチル水銀やダイオキシンなどの有害物質の蓄積もなく、安全性が高いのです。

 また、現在のEPA・DHAの市場は魚油に依存し近い将来に、供給不足が懸念されています。ナンキョクオキアミは、世界最大クラスのバイオマス(生物資源)なので、「サスティナブル(持続可能)で生産可能」なEPA・DHAとしても注目が高まっています。

健康や美容に関する改善効果

認知機能の活性化

認知機能の活性化

認知機能の改善と向上

 加齢によって低下する認知機能。個人差はあるものの、60歳を過ぎると、少しずつ認知機能が衰えると言われています。

 クリルオイルには、認知機能向上に効果があると言われるオメガ3脂肪酸(EPA・DHA)が豊富に含まれ、リン脂質結合型EPA・DHAであるため、吸収力に優れ、更に高い認知機能の活性化に効果的であるという研究成果が報告されています。

 定年退職後の日本人を対象に行われた研究では、クリルオイル1日2gと魚油1日2gのグループに分け12週間摂取させ、記憶試験・計算試験中に脳の活性化を測定しました。記憶試験では両グループとも脳の活性化が見られ、クリルオイルは魚油より約20%高い結果となり、計算試験ではクリルオイルのみが有意に増加しました。この結果からオメガ3脂肪酸が高齢者の認知機能活性化に効果があり、クリルオイルが魚油よりも効果が高いことを示唆しています。

(出典) Konagai C et al. Effects of krill oil containing n-3 polyunsaturated fatty acids in phospholipid form on human brain function: arandomized controlled

ドライアイ症状の改善

ドライアイ症状の改善

目の炎症・充血ドライアイ症状を改善

 目を守る重要な役割を果たす「涙」。涙が不足することで、目が乾燥しやすくなる状態をドライアイといいます。症状には目の乾き、かすみ、疲れ、視力低下などがあります。パソコンやスマートフォンの使用が広がり、目を使う時間が増えたことがドライアイ増加の主な原因とされています。

 クリルオイルは、目の炎症や充血などのドライアイ症状の改善に効果があることが知られています。
 60名の軽度から中等度のドライアイ患者を対象に、1日1gのクリルオイルを服用した試験では、涙の浸透圧を下げ、目の安定性を増加させ、ドライアイ症状が改善されたという研究結果が報告されています。

(出典) Deinema LA et al. A Randomized, Double-Masked, Placebo-Controlled Clinical Trial of Two Forms of Omega-3 Supplements for Treating Dry Eye Disease. Ophthalmology,2016

肌バリアの改善

肌バリアの改善

肌の保湿力と弾力性を向上

 肌を守る重要な役割を果たすのが「肌バリア」です。肌バリアが弱くなると、水分が蒸発しやすくなり、肌が乾燥しやすくなります。肌の水分喪失量(TEWL)の測定値が高いほど、肌のバリア機能が低下していることを示します。

 乾燥肌の健康な日本人を対象に行われた研究では、クリルオイルを12週間摂取した結果、肌の水分喪失量が有意に低下し、毛穴が小さく引き締まるなど、肌トラブルの改善に効果があることが報告されました。

 この結果から、クリルオイルには乾燥肌に悩む方にとって、肌の保湿力と弾力性を向上が向上する有望なサプリメントであることが確認されました。

(出典)クリルオイル "SUPERBA Boost"が日本人成人男女の肌バリア機能に与える影響―ランダム化プラセボ対照二重盲検並行群間比較試験―薬理と治療 2023; 51(7):1013-1029

心血管疾患の予防

心血管疾患の予防

エチルエステル型オメガ3よりも効果が高い

 血液中の中性脂肪の量が増えると、血液がドロドロになってしまい、放っておくと動脈硬化を進行させ、心筋梗塞や脳梗塞などの心血管疾患の原因となります。

 中等度の高中性脂肪患者を対象に行った研究では、4週間の食事運動療法の後、医療用オメガ3を1日4gとクリルオイルを1日1g摂取するグループに分け4週間投与しました。その結果、両グループともに中性脂肪の改善効果があり、医療用オメガ3のほうが効果が高いという結果が出ました。しかし、クリルオイルのみがLDLコレステロールの低下、HDLコレステロール増加、炎症マーカー値の低下など有意に改善し、医療用オメガ3より少ない容量で心血管疾患の予防に役立つ可能性が示唆されています。

(出典)Clcero et al. Lipid-lowering and anti-inflammatory effects of omega 3 ethyl esters and krill oil: a randomized, cross-over, clinical trial.Clinical Research, 2016

運動後の免疫機能向上

運動後の免疫機能向上

運動後の免疫機能向上

 運動後の免疫機能の向上にクリルオイルが注目されています。クリルオイルはオメガ-3脂肪酸(EPA・DHA)が豊富に含まれており、これらの成分が運動後の免疫機能の改善や炎症の抑制に効果的であることが知られています。

 平均年齢25.8歳の男女を対象に運動後の免疫機能と運動パフォーマンスに与える影響を調査した研究では、クリルオイルを1日2g摂取し、6週間にわたってされました。その結果、運動後3時間後におけるIL-2(免疫機能に関わる物質)の量が有意に増加し、NK 細胞も活性化したことが示されました。これにより、健康な若年男性および女性において、クリルオイルの摂取が運動後の免疫機能を向上させる可能性が示唆されました。

(出典) Skarpanska-Stejnborn A et al. Effects of Supplementation with Neptune Krill Oil (Euphasia Superba) on Selected Redox Parameters and Pro-Inflammatory Markers in Athletes during Exhaustive Exercise. J Hum Kinet, 2015

中性脂肪の低下

中性脂肪の低下

中性脂肪値が約15%低下。
医療用医薬品オメガ3と同等の効果

 中性脂肪は、身体活動のエネルギー源として重要で、私たちの生存に不可欠な成分です。しかし、脂肪の多い食べ物を過剰に摂取すると、体内に中性脂肪が必要以上に蓄積され、この状態が続くと動脈硬化が促進、心臓病などの深刻な健康問題に繋がります。

 クリルオイルに含まれるオメガ-3脂肪酸(EPA・DHA)には中性脂肪を低下させる効果があることが知られており、サプリメントや医療用医薬品として効果が認められています。

 クリルオイルが血清中に含まれる脂質に与える影響を調査した研究では、中度の高脂肪血症患者がクリルオイルを1日1g、6週間服用した結果、中性脂肪が有意に減少し、医師が処方する医療用オメガ3と同等の効果があるたことが報告されました。

(出典)Effect of Krill Oil Intake on Human Serum Lipids

PMSの症状緩和

PMSの症状緩和

「精神的・身体的症状」の緩和/
鎮痛剤などの使用量が減少

 PMS(月経前症候群)は、一般的に月経周期の1-2週間前から身体的・精神的な症状が現れる疾患です。具体的には、頭痛、腹痛、イライラ、気分の落ち込みなどが含まれます。PMSの定義が明確になったのは最近であり、一般の方や医師・医療関係者にも正しく理解されていないことが多い疾患です。

 クリルオイルの月経前症候群および月経困難症の有効性を調査した研究では、70名の成人女性を対象に、1日2gのクリルオイルと魚油を服用させ、自己評価アンケートと鎮痛剤の使用量を比較しました。魚油は体重増加の改善と腹痛の緩和に効果がありましたが、クリルオイルはすべての項目で有意な改善が見られ「精神的・身体的症状」の緩和に効果があることが報告され、鎮痛剤の使用量も減少したという研究結果も報告されています。

(出典) Sampalis F et al. Evaluation of the effects of Neptune Krill Oil on the management of premenstrual syndrome and dysmenorrhea. Alten Med Rev, 2003

膝関節の痛みを軽減

膝関節の痛みを軽減

膝の痛みを軽減/炎症症状の改善

 膝関節の痛みは高齢化に伴い発生することが多く、変形性膝関節症は、膝関節の軟骨が劣化し、関節の摩擦や炎症が生じることで痛みが発生します。多くの方が痛みや炎症を鎮める薬を使用していますが、薬の服用による副作用の問題が世界的に懸念されています。

 変形性膝関節症の患者に1日4gのクリルオイルを6か月間服用した研究では、膝関節の痛みが有意に低減したという研究結果が報告されました。また、クリルオイルを1日300mg摂取した研究では、7日および14日という短期間で炎症反応値が有意に抑制され、関節炎の症状が軽減することが報告されています。

(出典)Krill oil improved osteoarthritic knee pain in adults with mild to moderate knee osteoarthritis: a 6-month multicenter, randomized, double-blind, placebo-controlled trial
 Evaluation of the Effect of Neptune Krill Oil on Chronic Inflammation and Arthritic Symptoms

運動後の回復をサポート

運動後の回復をサポート

運動後24時間後の酸化ストレスが有意に減少

 クリルオイルには持久力や回復のサポートするオメガ3脂肪酸(EPA・DHA)やコリンが豊富に含まれています。また、クリルオイルは「リン脂質結合型EPA・DHA」であるため、体内の組織に取り込まれやすく、運動パフォーマンス向上やリカバリー促進に役立つ可能性が示唆されています。

 クリルオイルが激しい運動をするアスリートにどのような効果をもたらすかを調査した研究では、アスリートに6週間1日1gのクリルオイルを摂取させ、各運動テストの前、テスト終了1分後、および24時間後に血液を採取して分析しました。その結果、激しい運動後の赤血球の酸化的損傷を軽減することが示唆されました。

 クリルオイルの補給はアスリートの運動後の回復をサポートし、酸化ストレスの軽減効果があることが報告されています。

(出典)Skarpanska-Stejnborn A et al. Effects of Supplementation with Neptune Krill Oil (Euphasia Superba) on Selected Redox Parameters and Pro-Inflammatory Markers in Athletes during Exhaustive Exercise. J Hum Kinet, 2015

製品紹介

KRILL OIL(クリルオイル)

KRILL OIL(クリルオイル)

KRILL OIL(クリルオイル)

「南極オキアミ」から抽出されたクリルオイルは、体内では合成できないオメガ-3 脂肪酸(EPA、DHA)を豊富に含み、不足しがちな栄養素を効率よく補ってくれます。またクリルオイルに含まれる脂肪酸は油でありながら水に溶けやすい性質(水溶性)で、体内に吸収されやすい特徴をもっています。
クリルオイルの赤はアスタキサンチンによるもので、その抗酸化力の高さから“ 海のカロテノイド”とも呼ばれています。

クリルオイル kids 用

クリルオイル kids 用

クリルオイル kids 用

〈氷の桃源郷〉南極海のスーパーフード【クリルオイル】にビタミンD3 を配合したサプリメントです。クリルオイルは、オメガ-3 系の不飽和脂肪酸の一種で、世界60 カ国以上で商品化されている今注目の健康成分。発育中のお子さまにもさまざまな効果が期待できる“ オールインワン” のオイルです。

アニクリル(犬用・猫用)

アニクリル(犬用・猫用)

アニクリル(犬用・猫用)

〈氷の桃源郷〉南極海のスーパーフード【クリルオイル】にビタミンD3 を配合したサプリメントです。クリルオイルは、オメガ-3 系の不飽和脂肪酸の一種で、世界60 カ国以上で商品化されている今注目の健康成分。家族同然のペットにもさまざまな効果が期待できる“ オールインワン” のオイルです。

南極の極 クリルオイル(調味料)

南極の極 クリルオイル

南極の極 クリルオイル

南極海原産のクリルオイルにC-8 MCT オイルが50%配合されたオイルです。クリルオイルは、オメガ-3系の不飽和脂肪酸の一種で、世界60 カ国以上で商品化されている今注目の健康成分。さまざまな効果が期待できるオイルです。

クリルオイルを使用した製品のご購入・お問い合わせはこちら

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