KRPC Ambassador Letter クリルオイルの健康促進と疾病予防の最新情報

[Vol.5] 健康な細胞が、健康な身体をつくる Part3

前回(Vol.4)では、細胞膜の9つの役割についてお伝えしました。
今回は健康な細胞膜の特徴についてご説明していきます。

細胞膜を10,000枚重ねた厚さは、コピー用紙一枚の厚さに相当

わたし達の身体の最小単位とも言われている細胞ですが、その細胞の内と外を隔てている細胞膜の厚さは、約5㎚(ナノメートル)、0.000005ミリメートル、1ミリメートルの500万分の1という薄さです。この非常に薄い細胞膜の状態が細胞に大きな影響を与えていることはとても不思議に思われるかもしれません。

リン脂質でできた細胞膜の厚さは、1ミリメートルの500万分の1

ここで前回の細胞膜の9つの役割を振り返ってみましょう。

細胞膜には、大切な働きが9つあります。
これらの働きがきちんと行われていることは、細胞が元気に働くためにとても大事なことです。細胞が元気でいることは、体の中の組織や臓器、器官、そして全身の健康につながっていきます。

細胞膜の働き

© AKER BIOMARINE, Inc

では、「健康な細胞膜」の条件とは、何でしょうか?
細胞膜の9つの役割にそって、健康な細胞膜の理想的な状態をわかりやすく見ていきましょう。

健康な細胞膜の条件。その理想的な状態とは?

1.選択的透過性:必要なものだけを通す “ 知的なフィルター ”

理想的な状態

栄養素(ブドウ糖、アミノ酸、脂肪酸、ビタミンなど)は、必要な分だけをムダなく、効率よく細胞に取り込まれる必要があります。
また、アンモニアや重金属、酸化物といった老廃物や有害な物質は、きちんと身体の外へ排出されなければなりません。
このような「取り入れるもの」と「出すもの」のバランスを保つためには、細胞膜が柔らかくしなやかでありながら、きめ細かい「脂質構造」をしていることが大切です。

健康や日常の活動への影響

エネルギーの供給が安定することで、集中力が長く続きやすくなります。
また、肌のくすみやむくみが改善され、顔色も明るく見えるようになります。
さらに、体内に毒素がたまりにくくなるため、アレルギーの症状や慢性的なだるさ(倦怠感)も軽くなっていきます。

目に見える変化

肌のトーンが明るくなり、顔色がよく見えるようになります。
便通がスムーズになり、お腹の調子も整いやすくなります。
また、朝の目覚めがすっきりと軽く感じられるようになります。

クリルオイルに含まれるリン脂質型オメガ3は細胞膜の流動性を高め、膜の柔軟性をサポートします。

2.シグナル伝達:ホルモンや神経の“指令”を正しく受け取る

理想的な状態

細胞膜にある受容体(レセプター)が、インスリンやセロトニンなどのホルモンや神経伝達物質を正しく感知します。情報がすばやく細胞内に伝わることで、細胞は必要な反応を適切に起こすことができます。
この働きを支えるには、細胞膜の脂質が適度に流動性を保ち、受容体が安定していることが大切です。

健康や日常の活動への影響

血糖値や血圧のコントロールがスムーズになり、身体のバランスが整いやすくなります。また、ストレスを感じたときにも冷静さや気持ちの切り替えがしやすくなります。
情報処理のスピードが上がることで、勉強やスポーツの場面でも判断力や反応が高まります。その結果、気分が安定し、うつ症状の予防にもつながります。

目に見える変化

ストレスに強くなり、勉強や対話の中での理解力が高まります。
また、血糖値の急な上がり下がりが減り、体調の安定を実感しやすくなります。

EPAやDHAなどのオメガ3脂肪酸は、細胞膜の受容体の働きを支え、シグナル伝達の効率を向上させます。

3.細胞の保護・防御機能:外敵や酸化から身を守るバリア

理想的な状態

細胞膜が、ウイルスや細菌、紫外線、活性酸素などの外部からの攻撃に対して、しっかりとバリアの役割を果たします。
細胞膜を構成する脂質には高い抗酸化力があり、細胞膜自体がダメージを受けにくい状態に保たれます。

健康や日常の活動への影響

風邪やインフルエンザなどの感染症にかかりにくくなります。
また、アレルギーや炎症反応がやわらぎ、肌トラブルも少なくなります。
老化のスピードがゆるやかになることで、若々しい見た目や身体の活力を保ちやすくなります。

目に見える変化

肌荒れが起こりにくくなり、風邪をひく回数が減ったと実感できるようになります。
また、目の疲れが軽減し、目のかすみが和らぎます。

オメガ3脂肪酸は、細胞膜の構成成分として取り込まれると、酸化ストレス(身体がサビて疲れやすくなる状態)から細胞を守る働きが活発になります。

4.細胞の形状保持と構造安定性:細胞を形作る “ 設計図の骨組み ”

理想的な状態

細胞膜が、しなやかな弾力としっかりとした強さの両方を持つことで、摩擦や圧力などの物理的なストレスにも耐えられる状態になります。
細胞の形が安定して保たれることで、臓器や筋肉の構造も正しく維持されます。

健康や日常の活動への影響

肌や内臓の「たるみ」が起こりにくくなり、ハリのある身体を保ちやすくなります。
筋肉の細胞が壊れにくくなることで、運動中のパフォーマンスが安定します。
また、内臓の下垂や、疲労によって姿勢が崩れるといった不調も軽減されます。

目に見える変化

姿勢がよくなり、顔や腕のたるみが目立ちにくくなります。
さらに、筋肉の疲れを感じにくくなり、日常の動作が軽やかになります。

オメガ-3脂肪酸は細胞膜の柔軟性と強度を高め、細胞の形を整え、肌や筋肉など身体のさまざまな部分の健康を支えます。

5.細胞間コミュニケーション:細胞同士が会話して連携する

理想的な状態

隣り合う細胞どうしが、必要な物質や情報をタイミングよくやり取りできる状態を保ちます。その結果、細胞の集まりである組織が、一つのチームのようにまとまりを持って機能します。

健康や日常の活動への影響

ケガや炎症が起きたときでも、細胞同士が素早く連携し、すぐに修復が始まります。
筋肉や神経もスムーズに連携して動くため、転倒やケガの予防につながります。
また、免疫細胞が協力しあって、ウイルスや細菌などの病原体にすばやく対応できるようになります。

目に見える変化

傷やニキビの治りが早くなったと感じるようになります。
また、体の動きにムダが少なくなり、運動時にスムーズでしなやかな動きができるようになります。

クリルオイルは細胞膜の流動性を高め、細胞間のシグナルの伝達の円滑になり、免疫や修復の働きが正しく行われやすくなります。

6.エネルギー代謝・物質輸送:細胞に必要な “ 燃料供給システム ”

理想的な状態

ブドウ糖や脂肪酸などのエネルギー源が、スムーズに細胞の中へ取り込まれ、ミトコンドリアでATP(エネルギー)が効率よく作られます。
一方で、不要になった老廃物はきちんと外に排出されることで、細胞内の環境が整えられます。

健康や日常の活動への影響

エネルギーがしっかり持続するため、疲れがたまりにくくなります。
運動や作業の際には、瞬発力や持久力が高まり、より良いパフォーマンスを発揮しやすくなります。
また、食後の眠気やだるさを感じにくくなります。

目に見える変化

階段を上がっても息切れしにくくなり、持久力が長く続くようになります。
仕事や家事にもテキパキと取り組めるようになり、日々の生活が軽やかに感じられます。

クリルオイルに含まれるEPAやDHAは、細胞膜の働きに関わり、ブドウ糖や脂肪酸などの栄養素が細胞の中にスムーズに取り込まれやすくなります。その結果、エネルギーが効率よく作られ、疲れにくくなったり、持久力が続きやすくなったりします。

7.細胞の増殖・分化の調節:新陳代謝を司る “ 再生コントロール ”

理想的な状態

必要なときにだけ細胞分裂が起こり、古くなった細胞は自然に除かれる(アポトーシス)仕組みが正しく働きます。
そのため、がん化や異常な細胞の増殖が起こりにくい状態となります。

健康や日常の活動への影響

肌や髪が適切な速度で生まれ変わり、美しさが保たれます。
また、腸や粘膜の再生も速やかに進み、免疫の働きが維持されます。
これにより、がんや腫瘍のリスクが低くなります。

目に見える変化

肌のターンオーバーが早くなり、ツヤツヤとしたなめらかな質感になります。
傷の治りも早くなり、口内炎ができにくくなることを実感できます。

オメガ-3脂肪酸は、細胞の正常な分裂や自然な死(アポトーシス)の仕組みに関わり、炎症を穏やかにする作用によって、細胞環境が健やかに保たれることが期待されています。

8.細胞の識別と免疫の調整:味方と敵を見分ける “ 免疫の目 ”

理想的な状態

細胞が正確に「自己識別」を行い、自分の細胞を攻撃せずに、病原体だけを的確に排除できる状態を保ちます。
そのため、アレルギーや自己免疫疾患のリスクが低くなります。

健康や日常の活動への影響

花粉症や食物アレルギーの症状が軽くなったり、起こりにくくなります。
また、感染症に対する耐性も高まります。

目に見える変化

アレルギーの症状が出にくくなり、疲労の軽減や風邪をひきにくくなります。

オメガ3脂肪酸は、免疫細胞の膜の質を改善し、行きすぎた免疫の働きを抑えるのに役立ちます。免疫細胞の表面(細胞膜)は、外からの情報に対して反応するアンテナのような役割をしています。しかし、この膜の状態が悪いと、少しの刺激でも過剰に反応してしまい、行き過ぎた免疫反応を起こしてしまうことがあります。

9.細胞内外の環境バランス維持:細胞が “ 快適に働ける空間 ”

理想的な状態

細胞内の水分量やナトリウム、カリウム、カルシウムの濃度、さらにはpHが一定に保たれます。
そのため、暑さや寒さ、ストレスなどの外部環境の変化に強く、細胞が安定して機能します。

健康や日常の活動への影響

自律神経が安定し、ストレスに負けにくい精神状態が保てます。
睡眠の質が向上し、ホルモンバランスも整いやすくなります。
また、脱水や熱中症に対する耐性も高まります。

目に見える変化

イライラしにくくなり、汗のかき方が適切になります。
夏場でも元気に活動できるようになります。

細胞膜の柔軟性や安定性を保つことで、ナトリウムポンプやカルシウムチャネルなどのミネラルの通り道が正常に働きやすくなります。その結果、水分やイオンのバランスが整い、細胞が安定して機能しやすくなります。

※[Vol.6]では、健康な細胞膜の特徴が損なわれた場合に起こる不具合についてお伝えします。